優雅なクラシックの音楽が流れている店内。
「いらっしゃいませ」
出迎えてくれるイケメンの店員さん…って
「……一誠!?」
「き、希咲!?」
出迎えてくれたのは、なぜか店員の制服を着て目を丸くしている一誠だった。
「な、何してるの!?」
「何って…見りゃ分かんだろ。
バイトだよ、バイト!」
不機嫌そうにそう言い返し、あたしの少し後ろに視線を向ける一誠。
「こんにちは、湊くん。
ここでバイトしてたんだ?」
「……まーな」
ニッコリ、優雅に微笑む神谷くんと
そんな神谷くんを眉をひそめて睨みつける一誠。
…前から思ってたけど、なぜか一誠はあまり神谷くんのことが好きじゃないみたい。こんなにいい人なのに!!
「…か、神谷くん。また今度にしよっか…」
このままじゃ神谷くんに嫌な思いをさせてしまう!と、クルッと方向転換してお店を出ようとしたら
「痛っ!」
そこに立ったままの神谷くんの身体に、思い切り鼻をぶつけてしまった。



