「まぁ、いいじゃん!
こっちの方が平和だし〜」



「そんなこと言って、ホントは寂しいんじゃないの〜?」




雑誌を読むあたしの顔をニヤニヤしながら覗き込んでくるのんちゃんは、完全に面白がっている。





「…はあ?そんなことあるわけないし!
ていうか、見てよコレ!おいしそ〜!」




あたしはのんちゃんに、今読んでいた雑誌のページを見せた。





「何これ、ワッフル?おいしそ〜」




のんちゃんもネイルする手を止めて、歓声をあげる。




「でっしょ〜?
しかもこのお店、意外と学校の近くなんだよ。ほら!」



「うわ、ホントだ〜」



「じゃぁさっそく、今日の放課後行ってみよ…」



「えーやだ」




「え!?」





てっきり一緒に行ってくれるものだと思ってたのに、食い気味で断られてしまった。





なんで〜!?