「は……」 分かってんだろ、って何が? ていうか…あれはやっぱり、き、キスしようとしてたの!? …え、でも、なんで!?!? 頭がハテナマークでいっぱいになっているあたしを見て、一誠は深いため息をつくと 「もういいわ」 そう言って、あたしの手首を解放した。 「…今は、まだいい。 だけど俺、逃がさねーから」 そして再びグイッと顔を近づけると 「覚悟しとけ!」 それだけ言い放ち、廊下を肩をいからせて歩いていった。 な…なんなの一体!? 覚悟って なんの!?