「一誠…」




ボールを持ち、やる気満々の一誠が近づいてくる。





「お前は俺の幼なじみだもんな?
もちろん俺を応援するだろ?」




「は?なんでよ。
あたしA組だもん、A組応援するにきまってるじゃん」



「なんだと!?」





瞬間、分かりやすく釣り上がる一誠の眉。




「俺を応援しろ!」



「やだよ。一誠には応援してくれる女子がたくさんいるでしょ?」





そしてチラリと横に視線をうつすと、





「湊く〜ん!がんばって〜!!」





一誠に黄色い声援を送る女子の皆さん…





一誠は彼女たちにニコやかに手を振り返してから





「他の奴は関係ねー。

お前は俺を応援しろ!」





そんな勝手なことを言ってきた。