「えーと、今日からバスケだっけ?」




5時間目は体育の授業。




あたしとのんちゃん、そして神谷くんで体育館に向かう。




「うんバスケ。
あ、そーだ、そういえば今日の体育は合同らしいよ」




隣を歩く神谷くんが思い出したように言った。





「えっそうなの?」



「うん、E組と」





ってよりによってE組と!?



最悪だ。一誠いるじゃんか〜!




さっき喧嘩したばっかりだし、会うの嫌だなぁ。





「そういえば高倉さんはバスケ得意なの?」



「えっあたし?いやーバスケはちょっと…」





その時、前方から女子を両脇にはべらせた無駄に顔だけは整っている男が歩いてきた。





「ねぇねぇ一誠ってバスケ得意なの〜?」



「つーか俺が得意じゃない競技が存在しねーし」




「えっマジでぇ?
さっすが一誠♡」




…聞いてるだけでイライラしてくるこの会話…





「…おう、希咲。
今日合同授業らしいな。よろしく〜」




でたー。