…そりゃ、そうだ。



……都合よすぎるよ。





あたし、自分の気持ちばっかりで動いてて全然、アイツの気持ち考えられてない。




やっぱりもう、今更遅いのかな。





…何であたし、こんなにも自分の気持ちを自覚するのに時間かかっちゃったんだろう。





……どっかで怖かった。




ずっとこのままだと思ってた関係が変わっていくのを感じて、物凄く…怖かった。




あたしはただ怯えてただけ…。





一誠が壊してくれた壁の向こうに、踏み出そうとしなかった。