「楽しいとこって…ここ?」





カーンッ!とボールがピンを弾く軽快な音。



イエーイ、とハイタッチする人々の笑い声。





そう、ここは…





「神谷くんて、ボーリング好きなの?」



「うん、まぁたまにするくらいだけど」




そう言って、さっそくボールを選び始める神谷くん。




連れて来られたのは、最近学校の近くに出来たばかりのボーリング場だった。