「そ、そんなことないよ!」




慌てて笑顔を作ってみせるけど、神谷くんは何も言わずに歩き始めただけ。




それから職員室にノートを届けるまで、2人ともひたすら無言で。




…なんか、気まずいな…なんて思いながら職員室を出ると






「…希咲ちゃんさ、今日の放課後暇?」



「…き、今日の放課後?特に予定はないけど…」



「じゃぁ遊びにいかない?たまにはパァーッとさ」




突然の、神谷くんの提案。





「…ていうか、強制ね」






ニコッと笑う神谷くんの表情はいつも通りなのに、いつもと違って強引な口調。






「う、うん…わかった」