「………よ」






お風呂から上がって自室のベッドの上で固まっていると、一誠が濡れた髪を拭きながら入ってきた。





「…よっ…よ!」





普通にしようと思っても…やっぱり無理!上擦った声が出てしまう。





だけど一誠は特にそれに突っ込むこともなく、布団の上に胡座をかくとスマホをいじり始めた。





チッチッチ…




という時計の秒針の音だけが、部屋に響いている。





…き、気まずい…!!