「…お母さん、今何て?」



「だから、一誠くんの布団は希咲の部屋に敷いてあるからって」





…えーっと。




あたしは一度頭の中でこの状況を整理してみることにする。





あたしの部屋に一誠の布団が敷いてある=


一緒に寝る……!?






「何でよ!?」




「いや、何でって…明美ちゃんは私の部屋で寝るし…」




「いいじゃないの〜、希咲ちゃん」





明美さんも朗らかな笑顔で参入。






「昔はよく一緒の布団でお昼寝とかしてたじゃない♪」





いやいや!いつの話ですか!?





「むっ無理だよ!!無理に決まってんじゃん!!」




反論しながら一誠を見ると、一誠は険しい顔をしたまま事の成り行きを見守っていた。




いや!見守るなよ!そこは会話に参加しよう!!






「とにかく無理〜っ!」




「言っとくけど希咲に拒否権はないから〜ハイ決定♪」





…そして結局、あたしの必死の抵抗虚しく一誠が一晩あたしの部屋で過ごすことが決定してしまった。





…なんてことだ……