「え?」



「…あんた、湊くんに告られたんだよ?
なのに湊くんを好きな女子の応援とか何してるの?バカなの?バカだよね!?」





最後は断定系で責めてくるのんちゃん。






「…で、でも…あたしと一誠は別に…付き合ってるわけじゃな「だから何!?じゃぁ、昨日はっきり言えばよかったじゃん。

もう一生一誠のことは好きになれないので、本当に諦めて下さい。迷惑です。って」




痛いくらい真剣なのんちゃんの瞳が、あたしを真っ直ぐ見つめる。




…そういえば昨日、一誠も言ってた…迷惑なら迷惑って言えば、って。







「…でも…別に迷惑、っていうか…」




「じゃぁ何!?
希咲は湊くんのこと好きなの!?」




「…それは……」








「…あぁ、もう!」






のんちゃんはイライラしたように、足を組んだ。





「いい?今の希咲の中途半端な姿勢は一番最悪。

あんたがやってることは、みんなを傷つけることになるんだからね…」