「希咲ちゃん!」 翌日の昼休み。 すっかり風邪もよくなったらしいのんちゃんと廊下を歩いていると、前方から物凄い勢いで走ってくる人影…。 「ら、蘭子ちゃん!?」 「希咲ちゃんっ、よかったー。 今ちょうど希咲ちゃんのクラス行こうと思ってて」 「え…」 どうしたんだろう。 神谷くんに用事、とか? 「あのね、遊園地のことなんだけど」 …あぁ…そのことか。 「…ごめん蘭子ちゃん。昨日あたし、一応一誠に声かけ…」 「遊園地行ってくれるって!湊くん!」 「…え」 マジですか??