「な、何してんの?」



「何って、迎えにきた」




はぁ!?



思わず足を止めるあたしの目の前までスタスタ歩いてきた一誠は、じっとあたしを見下ろすと。





「これから出来る限り、一緒に学校行こうと思って」




「え…何で!?」






だって一誠は朝はめちゃくちゃ弱くて、いつもギリギリか、ギリギリ間に合わない時間の起床が当たり前なのに!




「何でって…お前なぁ」




一誠はフイッと視線を逸らした後、乱暴にあたしの手を取ると





「諦めないって言っただろ、希咲のこと」





素っ気なくそう言って、早足で歩き出した。