…なんか、疲れたな。今日は。




あたしは帰宅して速攻、自分の部屋に閉じこもるとベッドに倒れた。





「はーぁ…」





ため息をついて、あたしの愛読書、“トキメキ王子物語”を手に取りパラパラと捲る。





漫画の中の主人公は、王子と無事両思いになることができルンルンだ。






…なんか、主人公とは同じ高校生のはずなのに、物凄く遠い世界のことのように感じる…。





目を閉じると、一誠の顔と、蘭子ちゃんの顔が交互に浮かんで、気づけば深い眠りに落ちていた。