「あー、うん!すっごく頑張ってるよ!
なんか目標あるんだって」
明るく答える矢野さん。
目標、かぁ。
ふーん。何か欲しいものでもあるのかなぁ。
「湊くん目当てで来るお客さんもいるんだよ」
「へー、あいつ昔っから無駄にモテるからねぇー」
そういえば中学の学祭の時も、一誠のクラスは一誠目当ての女子が殺到してた気がする。
「…たまに、連絡先を渡されたりもしてるみたい」
「へー、幸せだねアイツ」
でもそういう女子に連絡を取ってるのを、昔から見たことないけど。
「…妬かないんだね、高倉さん」
すると突然、矢野さんがそんなことを言ってきた。
「…は!?妬く!?」



