…なんか、胸に刺さった。 トイレで手を洗いながら、ボンヤリそんなことを思う。 とりあえず付き合うっていうのは今のあたしにはとても無理だけど、でもあたし、もっと一誠に真っ直ぐ向き合わなきゃいけないのかもしれない。 …一誠は幼なじみっていう、あたしとの壁を一枚、破った。 でもあたしはそれに戸惑うばっかりで、自分側にあるもう一枚の壁は、ちっとも破れないでいる。 “もう一歩踏み出した所でしっかり考えてあげなきゃいけないんじゃないの?” その一歩が とてつもなく、重い。