「じゃぁ付き合えばいーじゃん」




って、なんでそうなるの！？




確かに告られて…別に嫌ではなかったし、キスも…かなりびっくりしたけど、不思議と嫌って気持ちは全くなかった。




でもそれは好きとかそういうんじゃなくて、ただ他の感情を驚きが上回って、それ以外のことを感じる余裕がないっていうか…




とにかく





「…付き合わないよ」



「はぁ！？なんで！？」




クワッと目を剥くのんちゃん。怖いよまじで。





「だ、だって。

一誠とあたしがカレカノとか、想像できなすぎだし…」



「だから湊くんは男として見て欲しいって言ったんじゃないの？」




のんちゃんがあたしを説得するように、真剣な表情で言葉を紡ぐ。




「そういう希咲のこと分かってるから、諦めないって言ったんでしょ？

だったら希咲も一誠くんのこと、幼なじみとしてじゃなく、もう一歩踏み出した所でしっかり考えてあげなきゃいけないんじゃないの？」




…のんちゃん……





「ま、難しいこと考えないでとりあえず付き合っちゃいなよ☆」



「えー…」