「えー!?
それでふっちゃったの!?


勿体ない!!!」




熱もすっかり下がり、登校した二日後。



のんちゃんに最近の出来事の一連を話すと、そう絶叫された。




「そりゃ幼なじみから突然告白されて戸惑う気持ちは分からなくもないけど、あの湊くんだよ!?
あんた、湊一誠と付き合いたい女子がどんだけいると思ってんの!?」



「え…やっぱりそんなにモテんの?一誠って」




「寝ぼけんな」





スパーン!とあたしの頭にのんちゃんの一撃が炸裂。




「モテるなんてモンじゃないし。希咲は小さい頃から一緒だからよく分かってないけど、言っとくけどかーなーり顔面レベル高いから」




「はぁ…」





が、顔面レベルって。





「とにかく!」





腕を組んだのんちゃんが、鋭くあたしを見据える。





「告られて、希咲は別に嫌じゃなかったんでしょ!?」




「ま、まぁ…嫌っていうか」





「チューされて嫌じゃなかったんでしょ!?」





「ちょっのんちゃん声大きいよ!?」





言っておくが今は昼休みの教室。



周りに人!わんさかいるから!!