校門に向かって、ひとり歩いている希咲の姿が見えた。



あいつ…何やってんだ!?授業は!?




しかも、どことなく足取りがフラフラしてるような……。






と思ったら、ゴンっと、電柱に思い切り頭をぶつけていた。




あいつ…何やってんだ!?アホなのか!?





「…え、おい湊!?」





気づいたら。




カバンを持って、教室を飛び出していた。






「みっ湊くんどこに行くの!?教室に戻りなさい!」





後ろからすかさず、慌てたような先生の声が追いかけてきたけど。





「すみません!具合悪いので早退しまーす!」



「物凄く元気そうに何言ってるの!?ちょっと湊くん!?」





悪いな先生。でも俺、アイツのことだけは絶対放っとけねーの。昔から。