「あら、ほんとに大丈夫?」



「はい、余裕です。全然大丈夫です」





力強く宣言するあたしの隣で、「えー?」と唇を尖らせるのんちゃん。




「無理しないで、湊くんに送ってもらえばいいのにぃ」



「なな何言ってるののんちゃん!!
あたし全然一人で大丈夫だから!むしろ一人がいいから!
ていうか、今すぐ帰りたいから!じゃ!」



そしてのんちゃんからカバンを奪い取ると、風のような早さで保健室を後にした。




だって今、一誠と二人きりになったら。





…あたしどうすればいいか分からない。