「高倉さんもカラオケ行くんだろ?」



神谷くんの声でハッとなったあたしは、慌てて首を縦に振った。




「う、うん!神谷くんも?」



「うん、ちょっと生徒会の集まりがあって遅れてさ。
一緒に行こっか」



「う、うん…!よ、喜んで!!!」




いつもたくさんのクラスメイトの真ん中で、ニコニコ笑っている神谷くん。



性格よさそうな人だな~、なんて思ってたけど、ほんとにいい人なんだね。




階段から落ちそうになってたピンチを助けてくれるなんて、



まるで王子様みたい…!