「うん、わかった、了解」



そう言って頷く神谷くんは、なんだか嬉しそうにニコニコしている。



「神谷くん、何かいいことでもあったの?」


「え…やべ、顔に出てた?」




神谷くんは少し照れくさそうに頭をかくと




「実は、ちょっとホッとした。

ホントはずっと気になってたんだ、返事がないの…もしかして高倉さんに嫌われちゃったかなって」



「えっ…嫌う!?」




びっくりした。


まさか神谷くんがそんなこと考えていたなんて。





「そんな、あたしが神谷くん嫌うハズないじゃん!」




こんなにいい人なのに!!




「ほんとに?なら、よかった」





神谷くんはもう一度嬉しそうに微笑むと、





「じゃぁまた後でラインする。また明日」





軽く手を振ると、カバンを持って教室を出て行った。





あれ…もしかして、SHRまで終わってたの?