海の花は雪・2

「そう言えば気になってたんだけど…この宮殿の他は、残ってないみたいだけど…」

「…宮殿はかなり高い所に建っていたから、残っていたんだと思う…」

「え?という事は…」

「うん、都市部は砂の下に埋まったみたいだね…」

「…いったい何があったの?」

「分からない…誰もその時を、間近で目にした人はいなかったと思うから…」

「え?」

「あ、ここ…」

「あちゃ〜ここはひどく壊れまくってるね〜」

ほとんど柱が崩れ、その場にどんな空間があったのか想像も出来ない感じだ。

深谷君は、その状況をカメラにおさめながら、横倒しになった柱をよけて前に進んで行く…

建物の真ん中の破損状態はひどいが、両端の柱はわりと残っていて、何とか建物の形をとどめていた。

オレは上から様子を見てみようと海上の方に泳いで行くと、ある事に気づいた。

破損状態が、中心円を描くように柱が倒れているではないか…

残骸の所々に赤いものが見え、気になって深谷君の隣に着地した。