海の花は雪・2

眼下に広がるサンゴの森や、三角岩の林…大きな岩が重なって出来たトンネルが目に飛び込んできては、通り過ぎて行く…

海の中を自由に泳ぐ事が出来る感動は、スキューバダイビングの比ではないに違いない…

スキューバやった事ないけど…

気分上々で進んでいると、平らな岩礁の上に廃墟と化したフレイヤース宮殿が見えて来た。

「おぉ…何度見ても感動するな〜」

海上から差し込む光のカーテンが宮殿の上にかかって、神秘的なフンイキをかもし出している…

「何かあそこは、特別だよね〜」

「うん…」

「でも良く今まで、誰にも見つからなかったよね」

「うん…宮殿の周りの結界が、微弱だけど働いていたみたいだね…」

「へ〜そうなんだ…」

深谷君が遠い目をして、宮殿を見つめた。

深谷君には、別の風景が見えているのかもしれない…

「図書館直行?」

「うん」

「それからどこ行くの?」

「執務室…かな」