海の花は雪・2

すぐそばを小魚の群れが通り過ぎるのが見えて、追いかけてみた。

頭で速く泳ぐイメージをすると、どんどんスピードが上がって行く…最高の気分だ!

気づくと、深谷君が隣を泳いでいた。

「すごいよ深谷君、オレにも出来た!」

「うん、もっとスピード出してみようか?」

そう言って、オレの右手をつかむやいなや、ものすごい勢いで体が引っ張られた。

「うわ?!」

あまりのスピードに驚いて、深谷君の手を強く握った。

さっき泳いでいた小魚達を追い越して行くのが、目の端に映った。

「気持ちいいね〜」

まるで魚になった気分だ!

深谷君がふり向いてオレを見た瞳が、笑っているように見えて自分も満面の笑みで返した。



だんだん余裕が出てきて辺りを見渡すと、色とりどりの魚達が自分達と一緒に泳いでいた。

「魔法サイコ〜だね!」

「うん…」

手をつないで泳いでいると、一匹の魚にでもなったみたいな気がした…