海の花は雪・2

目の前の壁は海水で満たされると、横にスライドして開く仕組みになっていて、向こう側には長い廊下が続いていた。

「…じゃあ、行こうか」

「了解♪」

オレはキレイに泳いで行く深谷君の後に続いて、泳ぎ出した。

流れるようにカーブした廊下を泳いで行くと、また壁に突き当たった。

深谷君は外に出る扉を開くと、先に出てオレを待っていた。

前にも良くこんなシーンを見た気がするな…などと思いながら外へ出ると、広大な青い海底の世界が広がっていた。

「おぉ…」

空の青さとはまた違う青さに、いつ来ても感動してしまう…

海の中にいると、ものすごい安心感を覚えるのは自分だけだろうか…?

「…ハル、時間確認してくれる?」

「OK…えっと、午前9時43分」

「じゃあ、どれぐらいかかるか計ろう…それから、アラームかけてくれる?」

「うん、了解!」

今から1時間後にアラームが鳴るように、腕時計をセットした。