海の花は雪・2

軽快に海岸線を走っていると、その先に白い校舎の花咲学園が見えてきた。

見慣れた景色が今日はなんだか、新鮮に見えるから不思議だ。

「あそこに昔いたんだよな〜」

デジャヴュと言われるやつかな〜これ…

何か懐かしい…

あの半島の上に花々が咲きみだれている風景が、イメージに浮かんできた。

見た事がないハズの、あの一本だけ立っていた大木が見えた気がして、我に返った。

「うっわ〜やばいわ〜これが白昼夢?」

深谷君や山形さんが、たまに見るって言ってたやつかな?これ…運転中は気をつけよう…

前から歩いて来る通行人をひきそうになって、気を引き締めた。

…もしかして、オレも前世を思い出しているのかな…?




「おはよう、ごめん少し遅れたわ〜」

図書館で本を選んでから用務員室に行くと、深谷君が正座をして待っていた。

高田さんの姿はなく、修子ちゃんもいない…