海の花は雪・2

「ビール買っとくわ〜しかし主婦してるよね〜ハル君」

「ははは…最近は料理が出来る男が、モテるんですよ?」

「本当?教えてもらおうかな〜」

ゆで上がったメンを冷やし、氷を入れたガラスの器に入れて完成だ。

「お待たせしました〜教えるほどのもんじゃないですよ〜?やっているうちに、何とかなったって感じだし」

「へ〜そういうもんか〜」

「頂きましょう」

手を合わせると、食事が始まった。

「今日はどうだった?」

冷や麦を食べながら、山形さんが聞いてきた。

やっぱ自分がいない日は、何かあったんじゃないかと思うものらしい…

「今日は午前中、用務員室に誰もいなかったんですよね〜」

「へ〜で、ハル君どうしたの?」

「ははは…一人で研究所に行ってみました〜」

「え〜?いいな〜それ〜」

「でしょ〜?あそこ最高ですよね〜プライベート水族館みたいだし、涼しいし」

「だよね〜時差がなければ、もっといいんだけどね〜」