「ずいぶんお疲れみたいですけど、大丈夫ですか?もしかして、ずっと書いていたとか…」

オレは冷蔵庫からコーラを二本取り出すと、一本を山形さんの前に置いた。

冷蔵庫には、自分が出かける前に作り置きして行ったサンドイッチが手付かずに残っていたので、まさかと思い聞いてみた。

「え?起きてから、ちょっと書いてはいたけど…え?!もうこんな時間?!うっそ…」

山形さんは時間を確認すると、辺りを見渡して自分の状況にビックリしている…

「いや〜すごい集中力ですね、オレの方がビックリですよ〜いったい何を書いていたんですか?」

百均で買って来たらしい未使用のルーズリーフの横に、びっしりと文字が書き込まれた用紙が、ちょうど一冊分ぐらい積み重ねられていた。

「ん〜お仕事、お仕事♪書き出したら止まらなくてさ〜」

グーとお腹の鳴る音がして、山形さんは空腹を思い出したらしく、コーラを一気に飲み干した。