「おや〜これは気づきませんでしたね〜?」

「す、すみません…私、ぜんぜん気づかなくて…」

オロオロしてしまった高田さんに、先生が優しく言った。

「こんな所にメモる生島君が悪いですよ〜高田さんは全く悪くありませんよね〜?ね〜深谷君」

研究所につながる扉に手をかけた自分に向かって、先生が声をかけてきた。

「はい…」

高田さんは謝罪の意を込めてか、冷蔵庫からアイスを二つ取り出すと、自分に持たせてくれた。

「先生の言う通りです、ハルのミスですから…」

良く冷えたアイスを受け取ると、扉の向こうへと急いだ。



行ってらっしゃ〜い…という先生ののん気な声に送られて、気づくと海底の研究所の床に足を下ろしていた。

視界に飛び込んできたのは、いつもと変わらない青い海の世界で、すぐに室内に目を移すとハルの姿を探した。