海の花は雪・2

「先生、そろそろ降りましょう…向かいの校舎に人がいました」

そう言いながら自分は、屋上へ足を下ろした。

普通に立っていれば、向かいの校舎内から屋上に人がいるのは見えない…

「え〜そうですか?残念ですね〜夏休みなのに教室にいるなんて、けしからんですね〜」

先生は文句を言いながら、しぶしぶ自分のすぐそばに着地した。

初めて使う魔法なのに、すでにマスターしてしまったようだ…

「この魔法は、意思コントロールと集中力がかなめの魔法のようですね〜慣れれば簡単です」

息一つ乱れていない様子で、先生は魔法の種類を分析した。

「そうですね…」

ほんの2、30分程度の飛行だったが、自分は結構体力を消耗したらしく、立ちくらみがした。

「…たぶんこの魔法の継続時間も、一時間ぐらいですね…連続使用はムリだと思います…」

「そうですね〜大丈夫ですか〜?」

膝に手をついてしまった自分を気づかって、先生がベンチまで体を支えて連れて行ってくれた。