海の花は雪・2

「先生は、必ず呪文は出て来ると…?」

「出て来る事を期待している…とも言えますし、その可能性が高いと言うべきですかね〜?」

「根拠は、ナシですか?」

「あると言えばあるし、ないと言えばないですかね〜?」

「…たとえば?」

先生はすぐには答えず、お茶を口にしてボンヤリと海を見ると答えた。

「『今・この場所・このシチュエーション』ですかね〜?」

「はぁ?」

「う〜ん…では、前世の話に戻りますが、『あの時・あの場所・あのシチュエーション』ならば、ああなっても仕方ないな〜って思いませんか?」

何となく、先生が言わんとしている事が見えてきた。

「つまり、『今・この場所・このシチュエーション』で、何かが起こるのは不自然だと?」

「そうなんですよ〜何か納得出来ないじゃないですか?不条理と言うか…訳が分からないじゃないですか〜」

先生に訳が分からないと言われちゃ、神様もやり切れないだろう…