海の花は雪・2

「…ちょっとね…」

と、あいまいに答えると、いろいろ質問される前に音楽室を出る事にした。

「あ〜モ〜ツァルト〜」

「ごめん、また今度…」

吉高さんに謝って廊下に出ると、待っていた先生が笑顔でたずねてきた。

「良かったんですか〜?」

「はい…」

「ふふふ…じゃあ、行きましょうかね〜」

「どこにですか?」

「上ですよ、上♪」

楽しそうに先生は、人差し指で天井を指した。

音楽室があるのは、最上階の五階だ。この上などある訳がない…

「ちょっと試したい事もありますし、上の方が良いと思いましてね〜?」



訳が分からず着いて行くと、そこは確かに上だった…

「…屋上ですか」

「ええ〜眺めがいいんですよね〜」

「いいんですか?立入禁止じゃ…」

「こ〜ゆ〜時に職権乱用しなくて、いつするんですか〜?ほほほ…」

「…」