海の花は雪・2

「ちょっと先生、話し聞いてました〜?何ですか、僕に来て欲しくない理由でも?」

「いいえ〜?別に…でも出版社や印刷所の方にご迷惑をかけるのは、心苦しいですからね〜原稿が遅れるのは、大人としていかがなものでしょうね〜?」

「ふははは…なんの。この日一日をふいにしても、他の日でばん回しますから…取材もかねてますから、大人としてギリギリ大丈夫ですから!」

「そうですか残念…いえ、では、この日なんてどうですか?坂神さん」

今、思い切り残念って言いましたよね、先生…

「…ちょっと待て、さっきから何の日取りを決めているんだ?」

「もちろん、あなたを海底の宮殿にお連れする日取りですよ〜?」

「はぁ?なぜそんな所に行かなきゃいけないんだ?…」

「百聞は一見にしかずです…どうもね〜宮殿に行くと、前世を思い出す確率が高いんですよね〜?私達がお話するよりも、ご自分で思い出された方が、あなたの生島君に対する微妙な感情も分かると思うのですが…」

先生が核心について、サラリと言ってのけた。