海の花は雪・2

「海の近くに住んでる人って、結構やんないのかな〜夏のお約束イベント」

いつの間にか、山形さんが話に入ってきた。

「そういうものかも、しれませんね」

高田さんも、うなずく。

「スイカ割りなんて、非合理的ですもんね〜」

ほほほ…と理系教師らしいコメントが、修子ちゃんの口から出た。

「もしかして、スイカ割り経験者、僕だけですか?」

と山形さんが質問した。

「あ〜私も、ここに来る前は海なし県でしたので、やった事ありますよ」

高田さんが言うと、山形さんが腕を組んで考え始めたので、修子ちゃんがニッコリと笑って提案した。

「そろそろやってみませんか〜?スイカ割り」

修子ちゃんが木刀をオレに渡した。

「…この木刀、修子ちゃんの私物?」

「ほほほ…まさか」

オレは木刀を握ると、一ふりしてみた。

「それは私が剣道部から、拝借して来た物ですよ…洗って返せば、よろしいかと思いましてね」

高田さんが、スイカを砂場に固定しながら教えてくれた。