「…これはスゴイ…」

山形さんとハルが、目を輝かせながら研究室を見渡した。

「本当ですね〜」

「ほほほ…」

この部屋は研究所の中心部に位置し、天井が透明なドームになっていて、海の世界が見渡せた。

この間は意識がもうろうとしていて分からなかったけど、この研究室の設備が高度な文明の技術である事は、すぐに分かった。

コントロールパネルのようなものがあり、この研究室のシステムを操る事が出来るらしい…という事はつまり…

「入口の開閉も、緊急脱出システムもここで操作出来るんじゃ…」

「良い所に気づきましたね〜深谷君」

先生が自分の呟きに、笑顔で答えた。

「じゃあ僕達は、そろそろ行きますね〜」

山形さんが部屋の中央に置かれた、大きな丸いテーブルの上に上がると、ハルも上がった。

「あ、そうだ山形さん、気になる所があったら、撮ってきて頂けませんか〜?」

「いいですよ〜じゃあ行って来ます」