あれから、たくさんたくさん感情をもらった。



悲しみに沈むことしかできなかった毎日。



周りを避けて、傷つけて。



関係までをも、断ち切ろうとしていた。



命すらも、無下にしようと。



そんなときにかけてもらった、ほんの少しの声が、温もりが。



どうしようもなく私を溶かしていったんだ。



重い足枷も、蓋も、閉ざされた心も。



一瞬で、消えていった。