「凛ちゃん、君は今日から…」



キリ、と、胸が引きつる。



その言葉の先を聞いた瞬間、きっと私は私でいられなくなってしまうのだろ



う。



お母さんたちとの繋がりが切れて。



何もなかったみたいに、世界には何も残せなくて。



そんなの、嫌だよ…。



お金持ちじゃなくても、特別じゃなくてもいいから、温かい家族の中でずっ



と笑っていたかった。



ただ、それだけなのに。



どうして、許されないんだろう?



どうして、…?