『キミは今日から、俺の妹な。』



頭の中で何度も反響するのは、昨日突然言われた、『妹発言』。



今日の朝も元気に…とまではいかないけれど、いつも通りに美麗と電車に揺ら



れて登校した私。(電車でうたた寝をしていたら危うく乗り過ごしそうになっ



た。)



美麗は何か、部長からの話があるとかで今は部室へ行っている。



「…はぁー。」



昨日と今日で、トータル何度したかすらも曖昧な溜め息がまた口から溢れ



る。



どう足掻いても思い出すのはやっぱり『妹発言』。



どうしてここまで悩むかというと…。



―私が昨日、旧図書室で出会った人物が…