詐欺師の恋

タカは何かを考えあぐねているような様子だった。





「…俺はね、あの日から、空生とは連絡を取るのをやめたんだ。」




「―え?」




やがてその口から出てきた言葉は、私にとって衝撃的だった。





「どうして…」



「好きな子をとられたっていう嫉妬?」



「なっ…」




瞬時に熱を帯びる私の頬。



そんな私の反応を見て、タカは満足そうに笑った。




「って言ったら、責任感じる?」




「!からかわないでくださいっ!」




片手で顔を隠しながら怒った私を、タカは悪戯が成功した子供みたいに指差して笑い続ける。




「ごめんごめん。ま、それもあながち間違ってはいないんだけど。」




言いながら、タカは手にしている缶のプルタブに手をかけた。




「一番の大きな理由は、邪魔になるから、かな。折角空生は燈真と手を切ったんだ。でも俺は燈真とは今までと変わらずに関わっていく。だから、俺とも距離を置いたほうがいいと思うんだ。」





「…だけど、、友達は、居てくれたほうがいいんじゃないですか?」





タカの言ってることは筋が通っているように思えるけど、それじゃなんだか中堀さんが可哀想に思える。