詐欺師の恋

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―月曜日。




「で。牡蠣食べてきたの?」




今日のランチは、ミモザサラダに4種類のチーズドリア。

冷えた身体に熱々のそれを口に入れることができるなんて、まさに至福の時だ。




「あつっ、えっとね、無理やり食べさせられそうになったんだけど、それはそれは大変な攻防戦を繰り広げて、、一個飲み込んだだけで済んだ。あー、ひどかった。中堀さんて本当にひどい。」




スプーンで掬ったドリアが唇にくっついて、軽く火傷しながら、なんとか答えると、質問者の憲子ががくっと項垂れた。





「小学生かっ!!!」





「えー…だって…怒んないでよぉ。」





「あー、苛々する!」




宥める私を振り払うように、憲子が首をブンブンと横に振る。




「大体、花音も何やってんの!何コーヒー盛ってんのよ!」




体内の苛々を最小限に発散しているのか、憲子のスプーンがカチカチと木目のテーブルを小刻みに叩く。