詐欺師の恋


最終的に私は言葉を失う。


なんていうか。



何も、わかんない。



中堀さん自体が、無いみたい。







「…つまんないでしょ」







そんな私を見て、にこっと笑う、中堀さん。






「俺は、そういう人間なの。」





「…そんなことないです。」





俯きながらも、ぷぅっと片頬を膨らませる私。






「いつも、思ってたんですけど。一体中堀さんって幾つなんですか?」





大体で良いので、と付け足した。




中堀さんは笑ったまま、





「32」





とあっさり答える。





そして、付け加える。たぶんね、と。




さんじゅう、に。



えっと、私と7歳差?