詐欺師の恋

「だろ??だから―」




「けど、俺は救われてた。」





理解してくれたのかと勘違いした燈真の言葉の続きを、言わせなかった。





「…んだよ、それ。あんな女どこにだっているだろ!?」





俺の中で―。




物事は、いつもgive and takeで成り立っている。



してあげた分、返してもらう。


返された分、してあげる。






無償のものなんて、どこにも、何一つ、なかった。






でも。




花音は、違ってた。




俺はあんたに、何もしてやれてないのに。





突き放しても。



本当の俺を知っても。



花音は、いつも。




与え続けてくれた。




それが、俺を何度も救ってくれたなんて。



あんたは―。






「燈真には、わからないだろうね…けど、今度あいつに近づいたら、」





言いながら、燈真をきつい目で睨み据えた。





「お前の全てを潰すから。」





―気付いてないだろうけど。