詐欺師の恋


安っぽいネオンがあちこちで輝き、客引きが道に立って、一般の人間を取り込んでいく。




「りょーこちゃん、がんばってねー!」



「お、ソノちゃん、今日もきれいだねぇ!」




仕事の邪魔をしないように、フリーになっている子にだけ声を掛けて、金髪を探す。




―キレイな髪だったな。




今捉える金髪はどれも安っぽくて、夜目にもそれがわかる。




零時の男のそれとは違う。





「なんだよなぁ、折角会えるかと思ったのによぉ。」






俺は舌打ちをしながら、じっとりとかいた汗に苛々した。




高校生ならゲーセンか、と覗いてみたが、空振り。






―こんなんだったら高校の前から待ち伏せするべきだったか。





自分でもなんでこんなに執着してるのかわからなかった。



来週の月曜になれば、またふらりと来るかもしれないのに。



どうしても今日じゃなきゃいけない、なんてことはないのに。





―仕方ねぇな。あとは、あそこだけ行って、居なかったら諦めるか。




高い所に行けば、探しやすいかもしれないと、俺は大見歩道橋に向かった。