詐欺師の恋







約束の月曜日。



億劫だったが、燈真との約束は絶対なので、16時頃仕方なくルナに行った。



開店時刻には大分早い為、表はまだ開いていない。






「きゃっ」





慣れた動作で裏口から入ると、誰かにぶつかったらしく、悲鳴が上がった。





「ちょっと!いつも裏口から入る時は気をつけてって言ってるでしょ!」




尻餅をついてしまった黒髪のおかっぱ少女は、不愉快そうに俺を見上げて頬を膨らませた。




「んだよ、邪魔だなぁ、チビ。つーか、こんなとこに来んな、小学生が。お兄様に怒られるぞ。」




軽くあしらって、二階に行こうとすれば、葉月は口元を歪ませる。




「崇だって高校生に毛が生えた程度じゃん!」



「俺は高校行ってねーもん。それに、二十歳になったし。知ってるか?二十歳っていったらかなり大人だぜ?ま、葉月は永遠のコドモだから、一生なれない年だな。かわいそうに。」




そう言ってからかえば、葉月は勢い良く立ち上がって、腰に手をあてた。



「なれるもん!」



両頬が、膨らんでいる。