詐欺師の恋

玄関を開けると、そこに居たのはちょうど美咲と同い年くらいのロングヘアの女の子で。




「わっ、わざわざお呼びたてしてしまって、すいませんっ」




俺に向かって勢い良く頭を下げた。



「いや、いいけど…叔父って、、どういう???」



「あ、あの!私、美咲さんと同じ大学だった林と言います!こないだっ、その、、美咲さんと叔父さんが一緒に歩いている所に出くわして…ひ、一目ぼれしました!!」






顔を真っ赤にして説明してくれたのはいいが、何を言っているんだか俺にはさっぱりわからない。




「いつ?」



「えっと、、一週間くらい、前。。。」




俺が記憶喪失じゃなければ、叔父はこっちには出てきていない筈だ。それももう10年以上も。





「…つるっと剥げたオヤジ?」



「!!!違いますっ!!!」




なんで。


俺の言ったことに対して、女の子はひどく傷ついたような顔をする。




「人違いじゃ…?」



「いいえ!美咲もそう言ってました!」





―どういうことだろう。



益々謎は深まるばかりだ。



俺は思わず、うーんと唸って腕組みをした。