詐欺師の恋

ガツンと鈍器で殴られたような衝撃だったけど。



頭のどこかでは、やっぱりと思った自分が居た。






―そういうの、慣れてるでしょ?




中堀さんも、そういう風に自分のことを見ていたんだなって思ったら、悔しさよりも、自分の価値の無さに愕然としたっていうか。






「け、結局…」





同じ視線になって、じっと黙って耳を傾けてくれる憲子の顔を見ることができない。







「憲子の、、言ってた通りっに、、なっちゃった…私馬鹿だから、、、絶対騙されないって思ってたんだけど、、、騙されちゃった…」







あの日と同じように、睫毛を伏せると、涙が散った。








中堀さんの、どこまでが、偽りだったのかは、もう知る術がない。



もしかしたら、最初から最後までずっと騙されていたのかもしれない。





けど、このままで居られるなら、騙されても良いと思うほど。






中堀さんしか、見えなかった。





そんな関係のオワリは、呆気なかった。