詐欺師の恋

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「何それっ!?」



「しー!!声が大きいってば」





水曜日。



やっぱり寝不足の、私でございます。




昨日と同じ服装で更衣室に現れた私に、憲子はにやにやと笑って『上手くいったんだ?』などと、詰め寄ってきたんだけど。





残念ながら、全くチガウ。




「食事に行くとか言っといて、家で引越しの手伝い・ファミレス!?信じられないっ!それで付き合ってるって言えるの?」





早口マシンガン憲子。




「あ、だから…そのー…付き合ってるってわけじゃ…」





言いかけた私を憲子がジロリと睨んだ。





「そう…昨日もそれが聞きたかったのに逃げて!!はっきりいいなさいよ!そこんとこ、どーなのよ!?付き合ってないなら、あのキスは一体何なのよ!!!!」





「あうあうあう」





肩をがっちり掴まれて、ガクガクと揺さぶられた。



舌、噛みそう。