詐欺師の恋


「自分のせいだから、何なの?」




容赦ない問いかけに、泣きそうだ。




「あんな風に言われても黙ってるの?それで力ずくで連れて行かれて良いの?男の力に勝てるとでも思ってる?」





「そんな…っ」





あー、最悪だ。




会社の奴らになんていわれようとも、泣いたことなんてなかったのに。



涙が、零れちゃった。





「っ、そんな風にはっ…思って、ない」




しゃくりあげるとか、有り得ない。





「―ごめん」





あれ。




あれれ。




なんだ、これ。




さっきまで、腕を掴まれていた筈なんだけど。




今は、藤代くんが、私を抱き締めてる。





「ふじ、しろく…」




「―ごめん。ただの嫉妬だよ。泣かせるなんて最低だ。」





ストレートな藤代くんの物言いに、かぁっと頬が熱くなった。




ど、どうしよう。



なんか、この流れ。



いや、さっきの飯山との話の意味も聞いてないけど。





「ふじ、しろ、、、くん??」





「好きなんだ。」






間髪容れずに、余計なものも一切なく、直球だった。





「ずっと、好きだったんだ。」