詐欺師の恋

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仕事始めの日。



生憎の雪空だった。




「相変わらず、寒いなー」




休みぼけした身体を鞭打って、駅から会社までの道のりを歩く。




実家には結局二泊して、次の日は戻ってきて中堀さんと電話した。




中堀さんもオフばかりで、珍しくゆっくりしているみたいだったから、本当は行きたかったのだけど。





「けほっけほっ…」




ほんと、ツイてないとゆーか。




風邪をひいてしまった私。




電話でも勿論バレて、来るな命令が出てしまったのだ。



仕事始めが5日からだったため、無理をするなということなんだろう。





「仕事より、中堀さんのが本業なのにー…」





ちぇーと俯きながら、歩いた。




あーあー。




冬の休みも、あっという間に終わっちゃったなぁ。





色々収穫はあったけど。